駿府城!!
昨年の大河ドラマ「おんな城主直虎」で駿河今川家が前半取り上げられました。特に今川義元の息子、今川氏真が最終回まで登場するという準レギュラー化していて氏真の知名度が上がったのではと思います。
ただ個人的にはやはり高橋一生が最高でした。小野政次という井伊家を裏から支える影のある役柄がなんとも言えない渋味を出していました。
ということで今川家の本拠地であり小野政次が何度も足を運びそして晩年家康が過ごした駿府城に行きたいと思います。
たまたま東京に行く用事があり、18切符もあることですので鈍行で静岡駅へ。とにかく静岡は長い。病み上がり(痔)にはきつい旅でした。
静岡駅についての感想「めっちゃ都会やん!!」
東海地方の都会というと真っ先に浜松が思い浮かんでいましたがまさか静岡がこんな都会とは思わなかった。駅前の通りも多くのお店がたくさん立ち並んでおり活気があります。
駅前には少年時代の家康像もありました。
駿府城は駅前の通りから県庁に向かって15分ほど歩いて行きます。今は公園になっているそうです。
途中からお堀と石垣が見えてきます。
さらに歩いて行くと大手門跡が。
大手門入ってすぐにクイっと直角に通りが曲がります。一直線ではなく曲がらせることで敵の勢いを鈍らせこちらが反撃できるようにしているのでしょうか。
大手門を抜けると内堀へ。そこにはうんk…じゃなくてわさびの銅像が。ここはわさび漬け発祥の地らしいです。さすが静岡。
堀を横目に少し進むと駿府城跡公園へ。立派な石垣では鳩が休んでいました。かつては戦の拠点であった場所が平和と憩いの場となっている。良きことである。それにしてももっと休みやすいところで休めばいいのに。
かなり広い公園です。本丸と二の丸が公園として整備されており櫓も復元されています。
その中の一つの櫓がここ、坤櫓。ここで100名城スタンプも押すことができます。
中のガイドの方曰く、ここ駿府城はかつての今川氏館もあったのではとのことですが、何しろ決定的な証拠が出てきてるわけではないとのこと。発掘もそこまで深くは行っていないとのことでした。
ただ駿府城にあった四つ足御門は今川館と同じ四つ足御門のことではないかと考えられているようです。
広場の奥に行くと天守台発掘現場を見ることができます。
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石垣も発掘されその構造も徐々に現れているようです。規模としては江戸城よりも大きな天守があったのではとも言われているようです。
にしてもこのような発掘現場は見ていていいものです。何か新しいものが出てくるのではというワクワク感と当時の状況を着物を剥ぎ取るように露わにしていくドキドキ感を味わえるような気がします。(と思ったけどそもそも着物を剥ぎ取った経験がなかった)
発掘現場を後にして東に進むと家康公の銅像が。
よっ!東照大権現!!と声をかけたくなるような凛々しさをたたえています。
ただ全体的に徳川色が強く今川家はほとんど取り上げられていない感じです。やはり大御所時代の駿府城だからでしょうかね。
東御門からお城を後にします。
ここでもお馴染み門のクランクが。やはり守りへの備へもきちんと施されています。
【まとめ】
平城でありながらもきちんと守りを考えた大御所の城らしい城でした。
石垣も地震等で倒壊したこともあるようですが積み直され往時の姿を今に伝えています。
天守も当時としては最高の大きさを誇っていたそうで天下泰平の象徴にふさわしいものだったそうです。
しかし今川時代の痕跡はあまり見つけることができませんでした。大河ドラマで脚光を浴びた今こそさらなる発見が増えてくれればと思います。
幕末、江戸城無血開城についての会見が幕臣山岡鉄舟、征討軍参謀西郷隆盛との間で行われた場所がすぐ近くにあります。この会見が拗れていたら、もしかしたら東京は戦場になっていたかもしれない。それくらい大切な会見であったのだとか。
そいえば今年の大河は西郷どん、幕末が舞台です。
今度は幕末ちゃんと勉強してみよう。