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北陸ほうろうき①東横インvsルートイン編

「さむっ!」

駅に降り立った第一声がこれである。車窓からは雪しか見えなかったがその寒さを肌で感じて北陸に来たのだと実感した。

ということで夜の10時50分、金沢駅からこんばんは。

なんでこんな時間に金沢にいるのかと言いますと、言うまでもなくお城を見たいと思ったから。また、北陸新幹線開通と同時に脚光を浴びだした北陸へのミーハーとも言える憧れがあったからです。

もっと早い時間にくればいいのにという声もあるかと思います。
まぁ有給の取得に失敗し、苦肉の策の早帰りを行なったものの名古屋から特急使っても軽く3時間以上かかった結果ということです。ほんとはこの時間には色々観光名所を回って美味しいお寿司食べに行ってホテルに備え付けの大浴場に浸ってビール飲みながら「今日も良き日だったなー」と思い返し安らかな眠りにつく、そんな1日を想定していたんですよ。

ところが現実は早帰りをしようとしたものの仕事が大炎上し鎮火しきれずほっぽり出した上での旅行ですからね。もう来週からの地獄の釜が蓋開けて待ってる。

という次第ですが旅行に仕事の話をするような無粋な真似はしたくないのでここからは旅行モードに切り替えます。


食べ物を求めて駅の外に出ると鉄の芸術とも言えるような屋根、そして赤門が迎えてくれました。まさに金沢へようこそって感じ。なんか勢いに乗ってる感がビシビシ伝わってくる。

雪がやばいかと身構えていたけどそれほどでもない。きっと全身全霊で除雪作業が行われたのでしょう。

ところで、いつも旅行に行くと悩むことがあります。それは、「泊まる宿をどうするか」

いや、だいたい決まってて基本は「東横イン」なんですよ。値段もリーズナブルだし何より駅近にある。ただ最近そこに「ルートイン」が大きな存在感を示しだしたんですね。

このルートイン、以前はインターチェンジ近くだったり国道沿いだったり車を使う人のためのホテルという感があったのですが近年駅の近くにも進出してきまして東横インとの全面戦争に突入しました。

そしてこのルートイン、なんと大浴場が付いているのです!!旅で疲れた体を癒すのに湯船は必須。これはかなり大きなポイント。もう風呂なんて私たち日本人の心の故郷ですからね。入らないわけにはいかない。
ただ宿泊値段が少し高い。

朝ごはんについては、東横インより豪華なのですが、これまで開店時間に起きれたためしがない。正直朝ごはんなんてあってもなくても良い。そう思っていました。


ただですね、せっかく旅行に行くのにいつもの休みのようにゴロゴロ寝ていていいのかと。いつまでもダメ人間のままでいいのかと。旅に行くからこそきっちり朝ごはんを食べなきゃいけないのではないのかと。正直僕にとって旅行は仕事よりも重要。立派な旅行を遂行するにはやはりちゃんとした朝ごはんを食べなければならない。そのためには東横インではダメだ。ルートインでなければならない。明日はちゃんと朝ごはんを食べてダメ人間から脱却するんだ!明日は9時にはホテル出るんだ!!

このような断固たる決意を秘めて、今回はルートインへの宿泊を決めました。

さて、宿も決まりルートインへのチェックインも済ませて夜の金沢へ飛び込みます。

居酒屋もいくつかあるのですがなんとなくラーメンが食べたい気分だったので、近くにある「万味」というラーメン屋へ。

ここ、普通の中華そば屋さんで並のラーメンが650円。ただ1200円払うと4玉分の大盛りに出来るのです。
育ち盛りでラーメン二郎で鍛え抜かれた胃袋を持つ自分にとって4玉なんてちょろい。
周りのお客さんが「4玉?そんなに食べるなんて人間のすることじゃないぜ」「恐れ多くて俺には真似できないぜ」とのたまっていましたが、そこで諦めてしまっては男の名折れ、末代までの恥。

という事でラーメン4玉分注文。

見た目普通の中華そば。味もまあまあ。というか普通に美味しい。
いつも「ヤサイアブラマシマシ!!」なんて黒魔法を唱えて食べるラーメンよりよほどヘルシーで体に優しいラーメンです。この分なら普通に完食できるな。


ところが半分くらい食べたあたりからラーメン二郎でも味わったあの感覚が。そう、「飽きてきた」

たしかに激安大盛りって食べ物、食べる前は楽しみワクワクで心いっぱいなんですよ、でもいざ食べ出すと飽きがくる。ココイチで700gのカレー食べて飽きがくるのと同じ原理。
もう後半はお酢と胡椒でグッチャグチャにしながら食べました。

ふとお店のテレビに目を移すとドラマ「ホリデイラブ」をやってました。
仲里依紗の濡れ場シーンをずっとやっててそれを見ながら食べたあの酢と胡椒に塗れたラーメンは忘れられません。ホリデイラブをかけていた店主さん、ナイスチョイス。

ラーメン食べ終わる時点で既に深夜0時。ホテルに戻って大浴場に飛び込みます。ラジウム泉と銘打っていていかにも効能がありそうなお湯。これに使って1日の汗を流します。ついでにお仕事も流れてほしい。満ち足りた気分でベッドに潜り込みました。

北陸ほうろうき②に続く