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北陸ほうろうき③天守閣の中を見せちゃうぞ編

前回は兼六園金沢城見ました。

あの後近江市場とか21世紀美術館とか行きたいなぁと思いつつもやっぱ城に行こうと思って福井に向かいました。

福井といえば東尋坊なんですかね。何度仕事中東尋坊に行きたいと思ったことか…
最近は観光客も多く飛ぶ人も減ったみたいな話も聞きますがあの断崖絶壁は見てみたいです。

ただ今回福井に行くのは城を見るため。福井の城というと福井城があったり、100年ほど福井を治めた越前朝倉氏館跡がありますがもう一つ忘れてはいけない城があります。

それが丸岡城です。

この丸岡城、現存する天守で最古のものと言われています。作られたのが1576年。ちなみに姫路城天守は1600年代建造です。

この丸岡城に行きたいと思います。


金沢から電車で揺られること1時間ちょっと、芦原温泉駅で下車します。駅名から分かるように温泉があります。もうこのまま温泉に飛び込みたい衝動に駆られながらバスを待ちます。

ちなみにこの芦原温泉広瀬すずさん主演の映画、ちはやふるの撮影が行われたりと前面にそのことを押し出していました。
のどかな雰囲気の駅前です。

この駅から丸岡城近くまでのバス停まで約1時間に一本の頻度でバスが出ており、所要時間は20分くらいです。

もう一面真っ白。一面のクソミドリならぬ一面のクソシロ。こんな道をバスが進んで行きます。

揺られること20分、丸岡城近くのバス停まで来ました。
遠目に天守閣が見えます。さらに近づいて行くと休憩所みたいな建物がありますがそこにはこんなものが

うん、何を意図して置いたのか分からない。

闇討ちしようとしてるのか、それとも出迎えに出ているのか分かりませんがシュールな人形です。


登城口を見つけ、登って行きます。現存する最古の天守という事で重要文化財に指定されています。


天守閣の麓には近くの古墳から出てきた石棺が置かれています。さらには丸岡の街並みを眺めることができます。


ついに天守閣へ。こじんまりとした天守ですが屋根には鯱鉾もあります。


天守閣の一階の様子です。真ん中に城の模型が飾られており、往時の姿を見ることができます。

この丸岡城は柴田氏の後青山氏、そして本多氏が治めて行きましたが、この本多氏で城主となったのが本多成重という人。そしてこのお父さんが徳川家康家臣の本多重次という人なのですが、この人は日本で1番短い手紙を書いたことで知られています。
その内容がこちら
「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」
このお仙というのは息子の成重のこと。
丸岡では短い手紙コンクールなるものも開かれているようです。

この本多重次という人はかなり無骨な人で武勇伝に事欠かない人と言われていますが妻子への愛情は深い人だったようです。


こういった城主情報も展示されています。



石落としや小窓があり、防御の仕組みがよく分かります。
この天守は三回建なのですが階段がこれ

かなり急な階段。しかも階段上から登るための紐が降りてるし

下から見てもかなり急な階段ということがわかります。

外を見ると見事に吹雪いています。

天守閣の中がどうなっているのか、普段は見ることがないかと思いますが中は結構シンプルな作りです。しかし的から守る仕掛けがあちこちに潜ませてあるのです。

丸岡城から下城し、バスで福井駅を目指します。
なんと豪雪の影響で城近くのバス停にバスがこれないため少し歩いた場所にあるターミナルを目指します。かなりの雪です。


バスに乗って福井駅へ。途中九頭竜川を渡ります。


50分ほどで福井駅到着。恐竜が出迎えてくれました。
電車の時間まで15分ほどあるので

東横インとルートインが隣り合っています。熾烈なバトルが繰り広げられているのでしょうか。
福井駅から300mほど歩いたところにもう一つのお城、福井城があります

石垣だけ残っていますがその内側には県庁やらがそびえ立っています。ここまで防御が堅い県庁は見たことがありません。今も昔も福井城は政治の中心地なのです。

ちなみにこの騎馬像は結城秀康。家康の次男です。

本当は天守台もあるのですが時間もなくなってきたので駅に戻りました。

【まとめ】
北陸地方は初めて行きましたが今回はかなり駆け足の旅行になりました。本当はもう一日使って富山にも行きたかったです。

それでもデザインに優れた金沢城天守閣がある丸岡城が見れたので満足しています。次は雪が溶けてからまた行きたいです。
まだまだ北陸には良いお城があるのでどんどん開拓していきたいです。

終わり