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18切符の旅の代償

18きっぷの旅、それは貧者のお財布に優しく、リーズナブルに移動ができること。日頃の忙しない日常から解放されてまるで時計がゆっくり進んでいるかのような感覚を得られることだと思う。

ゆっくり窓を見ながら移りゆく景色は一服の清涼剤ともなり得るものです。

しかしそれは同時に長時間座り続けなければいけないということも意味している。

電車で座れる。おそらく都会の雑踏に揉まれて通勤通学する紳士淑女からすれば夢のような言葉だろう。しかしこの「電車で座れる」というのがとんでもない災厄をもたらすこともある。

このブログを読んでくださった皆さまならご存知のように、筆者は年末に青春18きっぷで愛知から鹿児島まで行った。総計30時間にも及ぶ時間を車内で過ごし、田舎のローカル線の恩恵を授かってほぼ全ての区間で座っていた。

おそらくこれがいけなかった

実家に帰ってからというもの、お尻がクソ痛くなったのである。

最初はトイレで踏ん張りすぎたのかなと思っていたがそれが原因にしては痛すぎる。

ネットの海をさまよい溢れ出る情報を掻き分けながら進むとそこにはたった1つの文字「痔」という言葉が絶望という名のゴールふさわしく待ち構えていた。

意を決して家族に打ち明けたところ、「あー、それ痔だよ笑」
なんともあっけらかんと言われたものの、僕にとって痔とは大事である。正直年取ってからなるものだと思っていた。クレヨンしんちゃんの野原ひろしが確か痔で入院したことがあったが少なくとも30超えるまではならないものだと思っていた。

それが今はこのザマである。

とにかく薬をと思って薬局に行くと勧められたはあの「ボラギノール
「痔っに〜はボラギノ〜ル♪」と妙に耳に馴染む旋律で子供の頃口ずさむこともあったがまさかそのボラギノールのお世話になる日が来るとは。人の世とはなんとも予期できないものである。

ただ痔が日常生活に及ぼす影響は甚大である。まず日々のデスクワークで座っているのがつらい。当然通勤のチャリンコに座ってるのもつらい、というか振動がダイレクトに伝わって耐えられない。

そして何より電車に長時間座れない。

これは青春18きっぷをこよなく愛するものとして致命的な事態だ。城巡りにも行けないのである。

一体僕が何をしたと言うのか、日々を勤労に捧げていると言うのにどこでこんな業を背負うことになったのか…

と嘆いていても仕方ないのでまずは完治を目指します。痔にはしっかりとした休養とお尻をしっかり温めることが大切なんだとか。これを信じてしっかりお尻を温めたいと思います。

ということで18きっぷの旅を計画する老若男女、デスクワークに奉仕する社畜のみなさん、くれぐれも座りすぎには注意しましょう。