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名古屋城!!

「名古屋の観光地どこ??」
友達にこう聞かれると割と悩みます。そう言われれば目立って有名な観光地があまりない気がする…

かに味噌煮込みうどんだったり手羽先だったり名古屋めしと言われるご当地グルメは数あれど見て楽しむ施設は少ないのかなーって気がします。

そんな中でも比較的候補として挙げられやすいのが名古屋城

しかしこの名古屋城も残念な城として地元の人にすらあまり人気のない始末。確かに空襲で燃えてるし再建した後天守内は近代的な博物館になってるしで歴史を感じにくいのかなと思います。それでも「伊勢は津で持つ、津は伊勢で持つ、尾張名古屋は城で持つ」と言われ、戦争で焼ける前までは国宝だった名城なんですが…


とまぁここまで悲観的なことばかり述べてきましたが愛知にいる以上はきちんと名古屋城についても抑えておきたいものです。

ということで名古屋城に行ってまいりました。

名古屋城は、戦国時代に存在した「那古屋城」の跡地に築城されたもので、大阪の豊臣家対策の目的で建てられました。


名古屋市営地下鉄名城線の市役所前で下車するとすぐに東門にたどり着きます。

名古屋城のすごさと行ったら何と言っても石垣の見事さ。

いわゆる「天下普請」といって全国の大名がそれぞれ材料を持ち寄って石垣や堀を作って行きました。

東門から入るとすぐに二の丸跡へ。そこでは400年前から蘇ったというおもてなし武将隊の方々が演舞してました。なかなかの迫力。

そんな彼らを横目に進んでいくとこの方の銅像が。

まぁ石垣というと大体この人が出てきます。加藤清正
彼らは石引きの人々を鼓舞するために自ら引かれる石の上に立って陣頭指揮をとったのだとか。

いや、さらに石が重くなるんだから降りてやれよ。
と声をかけてやりたくなります。
この人、築城名人と言われあの熊本城もこの方が作っています。ちなみに彼は名古屋城天守台も作っています。

東南隅櫓と西南隅櫓の間に大手門があります。
ここから本丸へ。


本丸には御殿があります。本丸御殿です。

この本丸御殿、空襲で燃える前は近世城郭御殿の最高傑作と言われ、国宝になっている京都二条城の二の丸御殿と並ぶ、武家風書院造の双璧と言われていました。ここも昔国宝に指定されていました。内部には狩野派によって描かれた襖絵や壁画が描かれ豪華絢爛な建物であったそうです。

この本丸御殿の奥には天守閣がそびえています

巨城です。延べ床面積では日本の城トップなんだとか。

内部の1〜5階は博物館、最上階は展望台となっています。名古屋の城下町の暮らしや名古屋城の装飾品が展示されています。
また、名古屋城というとアレが有名です。
鯱鉾。

元々は火難避けとして飾られたものですが名古屋城のシンボルとなっています。このシャチの鱗目当てで盗難事件も過去に起きているそうな。

この鯱鉾、実は夫婦一体で扱われておりますが江戸時代には改鋳されてお金にされたこともあります。お城の運命も藩の財政如何によるのはいつの時代も変わりません。


と、こんな感じで名古屋城紹介してまいりました。ちなみに100名城スタンプは正門近くの総合案内所にあります。

【まとめ】
さすが天下普請で作られただけあって石垣が見応えある巨城でした。天守内部もわかりやすい展示が多く勉強になりました。
やはり戦争で焼けているのが残念ですね。名古屋城は近代に入ってからも陸軍の拠点として活用されていたという事情もありますが、せっかく国宝に指定されていたのだから当時のまま残っていれば…と思いました。

ともあれ名古屋を代表する名城に変わりはありません。名古屋に来たら手羽先とともにこちらもよろしくお願いします!


※今回は行っていませんが、名古屋城には御深井丸、本丸搦手馬出しもあり当時の築城技術を垣間見ることができます。そちらも是非見てみてください。